学校のクラス、会社のチーム、サークル活動など、私たちは日常的にグループの中で過ごしています。そんなとき「なぜあの人はいつもリーダーをやっているのだろう?」「自分はどんな役割が向いているのかな?」と思ったことはありませんか?
実は、MBTI(マイヤーズ・ブリッグス・タイプ指表)という性格診断を使うと、自分や周りの人がグループの中でどんな役割が得意なのかが見えてくるんです。今回は、16のタイプがグループの中でどんな活躍をするのか、わかりやすく解説していきます。自分のタイプを知って、もっとグループ活動を楽しんでみませんか?
グループでリーダーシップを発揮するタイプ
ENTJ(指揮官)

チーム全体を引っ張る戦略家
ENTJは、グループの中で「リーダー」としての役割が一番似合うタイプです。大きな目標に向かって、みんなをまとめて進んでいく力を持っています。
このタイプの人は、論理的に物事を考えて、「どうすれば一番効率的か」を常に考えています。会社のプロジェクトチームや部活動のキャプテンとして、メンバーに明確な指示を出しながら、目標達成に導いていきます。
ただし、効率を重視しすぎて、メンバーの気持ちを見落としてしまうこともあります。「みんなで楽しく」よりも「結果を出すこと」を優先するので、周りからは少し厳しいと感じられることもあるでしょう。
ENFJ(主人公)

みんなを励ますカリスマ的存在
ENFJは、グループの「ムードメーカー兼リーダー」です。メンバー一人ひとりの気持ちを大切にしながら、チームをまとめていく温かいリーダーシップが特徴です。
このタイプの人は、他の人の良いところを見つけて褒めるのが上手です。「あなたにはこんな才能があるよ」と伝えて、メンバーのやる気を引き出します。学校のクラス委員長や、ボランティアグループのリーダーとして活躍する人が多いです。
ENFJがいるグループは、みんなが協力し合う温かい雰囲気になります。ただし、人のために頑張りすぎて、自分が疲れてしまうこともあるので注意が必要です。
グループを支える縁の下の力持ちタイプ
ISFJ(擁護者)

静かにサポートする責任感の塊
ISFJは、グループの中で「サポート役」として大活躍するタイプです。目立たないけれど、みんなが困らないように細かく気を配ってくれる、まさに縁の下の力持ちです。
このタイプの人は、メンバーの小さな変化にも気づきます。「あの人、今日元気ないな」と感じたら、そっと声をかけてくれます。また、約束や締め切りをしっかり守るので、周りから信頼されます。
学校の行事の準備や、会社の総務の仕事など、細かい作業をコツコツやる役割がぴったりです。ただし、頼まれると断れず、仕事を抱え込みすぎてしまうことがあるので、自分の限界を伝えることも大切です。
ESFJ(領事官)

みんなをつなぐ調整役
ESFJは、グループの「調整役」として欠かせない存在です。人と人をつなげるのが得意で、グループの雰囲気を良くする役割を自然に果たします。
このタイプの人は、社交的で誰とでも仲良くなれます。「今度みんなで集まろうよ」と計画を立てたり、グループのイベントを盛り上げたりするのが大好きです。また、意見が対立している人たちの間に入って、うまく調整することもできます。
会社の人事や、学校の行事の実行委員など、人をまとめる役割が向いています。ただし、みんなに好かれたいという気持ちが強すぎて、自分の意見を言えなくなることもあります。
グループに新しい視点をもたらすタイプ
ENTP(討論者)

アイデアマンとして活躍
ENTPは、グループの「アイデアマン」です。常に新しい可能性を考えて、「こんなやり方はどう?」と提案する役割が得意です。
このタイプの人は、頭の回転が速く、色々なアイデアを次々と思いつきます。会議では、「それって本当に正しいの?」と疑問を投げかけて、みんなで深く考えるきっかけを作ります。
新しいプロジェクトの立ち上げや、問題解決のブレインストーミングで力を発揮します。ただし、アイデアを出すのは得意ですが、実行するまでの細かい作業は苦手なことが多いです。
INFP(仲介者)

グループの心を癒す存在
INFPは、グループの中で「心のケア」をする役割を担います。メンバーの気持ちに寄り添い、困っている人の話を優しく聞いてくれます。
このタイプの人は、人の痛みや悩みを深く理解できます。「今、つらいよね」と共感してくれるので、話すだけで気持ちが楽になります。また、理想を大切にするので、「このグループをもっと良くしたい」という気持ちを持っています。
相談窓口や、メンバーの悩みを聞く役割が向いています。ただし、自分の気持ちを表に出すのが苦手で、一人で抱え込んでしまうことがあります。
グループの実務を担うタイプ
ESTJ(幹部)

規律を守る実行リーダー
ESTJは、グループの「実行リーダー」として、計画を確実に進める役割が得意です。ルールや規則を大切にし、みんなが同じ方向を向くようにまとめます。
このタイプの人は、現実的で効率的な考え方をします。「この作業は3日で終わらせよう」と具体的な計画を立て、メンバーに役割分担を明確に伝えます。責任感が強いので、自分の担当部分は必ず完成させます。
プロジェクトマネージャーや、部活動の副部長など、実務をしっかり回す役割がぴったりです。ただし、「決まりだから」と言いすぎて、柔軟性に欠けると思われることもあります。
ISTJ(管理者)

正確に仕事をこなすスペシャリスト
ISTJは、グループの中で「正確な実務担当者」として信頼される存在です。細かい作業を丁寧にこなし、ミスのない仕事をします。
このタイプの人は、手順やルールを守ることを大切にします。「マニュアル通りにやれば間違いない」という考え方で、確実に成果を出します。データ管理や、書類作成など、正確さが求められる仕事が得意です。
経理や品質管理など、間違いが許されない役割で活躍します。ただし、変化に対応するのが苦手で、「今までのやり方」にこだわりすぎることもあります。
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グループに楽しさと柔軟性をもたらすタイプ
ESFP(エンターテイナー)

場を盛り上げるムードメーカー
ESFPは、グループの「ムードメーカー」として、楽しい雰囲気を作る役割が得意です。その場の空気を読んで、みんなが笑顔になるように行動します。
このタイプの人は、明るく社交的で、誰とでもすぐに仲良くなれます。「みんなで楽しもう!」という気持ちが強く、イベントやレクリエーションの企画が大好きです。
営業や接客、イベントスタッフなど、人と接する役割で輝きます。ただし、計画を立てるよりもその場のノリを大切にするので、長期的なプロジェクトは苦手なことがあります。
ISTP(巨匠)

問題解決のスペシャリスト
ISTPは、グループの中で「トラブルシューター」として活躍します。問題が起きたとき、冷静に分析して、実際に手を動かして解決します。
このタイプの人は、道具や機械を扱うのが得意です。「壊れたら直す」「動かないなら調整する」という実践的なアプローチで、グループを助けます。技術的な問題が起きたとき、一番頼りになる存在です。
エンジニアや技術職、修理担当など、手を動かす役割が向いています。ただし、人とのコミュニケーションよりも作業そのものに興味があるので、チーム内での会話は少なめです。
ESTP(起業家)

行動力で先頭を走る現場リーダー
ESTPは、グループの中で「行動派リーダー」として活躍します。思い立ったらすぐに動き出し、周りを引っ張っていく力があります。
このタイプの人は、計画を立てるよりも「まずやってみる」を大切にします。失敗を恐れず新しいことにチャレンジし、ピンチをチャンスに変える前向きさが特徴です。場の空気を瞬時に読み取り、臨機応変に対応できるので、予想外の出来事が起きても冷静に判断します。
営業や起業家、消防士など、瞬時の判断力と行動力が求められる役割が向いています。明るく前向きな性格で、グループに活気をもたらします。ただし、長期的な計画を立てたり、細かいルールに従ったりするのは苦手なこともあります。
グループに深い洞察と戦略をもたらすタイプ
INTJ(建築家)

長期ビジョンを描く戦略家
INTJは、グループの中で「戦略プランナー」として活躍します。分析的で戦略的な思考が得意で、物事を論理的に捉え、長期的な視点で問題を解決します。
このタイプの人は、「どうすれば最も効率的に目標を達成できるか」を考えるのが大好きです。データを分析して、一番良い方法を見つけ出します。プロジェクトの初期段階で、大きな計画や仕組みを作る役割が得意です。
研究職や企画立案、システム設計など、じっくり考えて計画を作る仕事が向いています。ただし、協働作業には難しさを感じることもあり、一人で深く考える時間を大切にします。
INFJ(提唱者)

グループの理想を描くビジョナリー
INFJは、グループの「ビジョナリー(理想を描く人)」です。他者の感情を理解し、共感することに長けていて、チームメンバーとの強い絆を築きます。
このタイプの人は、「このグループをもっと良くしたい」という強い思いを持っています。メンバー一人ひとりの本当の気持ちを理解して、みんなが幸せになれる方向を考えます。カウンセリングや相談役として、グループの心の支えになります。
福祉関係や教育、人事など、人の成長を支える役割が向いています。内向的で控えめな性質から、チームメンバーとの信頼関係の構築に時間がかかることもありますが、深い洞察力でグループに貢献します。
グループに創造性と柔軟性をもたらすタイプ
INTP(論理学者)

革新的なアイデアを生み出す思考家
INTPは、グループの中で「理論構築者」として活躍します。複雑な問題を論理的に分析して、新しい解決策を考え出すのが得意です。
このタイプの人は、「なぜそうなるのか?」を深く考えることが大好きです。全体像や創造的思考に関心を持ち、テクノロジースタートアップやマーケティングなどの分野で成功することが多いです。会議では、既存の方法に疑問を投げかけて、もっと良い方法を提案します。
研究開発や技術職、データ分析など、論理的に考える仕事が向いています。ISFPが人の心に寄り添う役割を担い、INTPが理論で物事を整理する役割を果たすことで、チーム全体にバランスをもたらします。
ISFP(冒険家)

グループに優しさと芸術性をもたらす
ISFPは、グループの中で「クリエイティブサポーター」として活躍します。芸術的な感性を持ちながら、周りの人に優しく寄り添う温かい存在です。
このタイプの人は、自由な発想で物事を考え、美しいものや心地よい環境を大切にします。豊かな感受性と穏やかな性格で周囲を和ませます。デザインや装飾、雰囲気作りなど、感性を活かした役割が得意です。
デザイナーやアーティスト、福祉職など、人に寄り添いながら創造性を発揮する仕事が向いています。ENFPが新しいアイデアを出し、ISFPがそのアイデアを具体的に実現するために力を貸すなど、チームとして動くと良いでしょう。
ENFP(運動家)

情熱で周りを動かすインスピレーター
ENFPは、グループの「インスピレーター(刺激を与える人)」です。新しいアイデアと情熱で、みんなのやる気を引き出します。
このタイプの人は、可能性を見つけるのが得意で、「これ、面白そう!」とワクワクする気持ちを周りに伝えます。豊かな想像力と洞察力を持ち、他人を鼓舞し変革を推進する役割を果たします。新しいプロジェクトの立ち上げや、チームのモチベーション向上に貢献します。
マーケティングや企画、イベントプランナーなど、人を巻き込む仕事が向いています。ENFPはみんなを巻き込む人として、自由にしてられるので気楽で安心している様子があります。ただし、計画を最後までやり遂げるのは苦手なこともあります。
タイプ別の相性と補完関係を知ろう
グループで活動するとき、「なぜかあの人とは仕事がスムーズに進む」という経験はありませんか? 実は、MBTIのタイプによって相性の良い組み合わせがあるんです。グループで一番大切なのは、お互いの弱点を補い合うことです。相性のコツは価値の違いを役割分担に変えることだと言われています。
ここでは、補完し合える関係性の例を見ていきましょう。
論理タイプ(T)と感情タイプ(F)の組み合わせ
思考型(T)はデータ分析のスペシャリストとして問題解決法を模索し、感情型(F)はチームの潤滑油としてムードメーカーの役割を担うという形で、お互いを補完できます。論理的に考える人がいれば正しい判断ができ、メンバーの気持ちに寄り添う人がいればチームの雰囲気が良くなります。
判断タイプ(J)と知覚タイプ(P)の組み合わせ
計画好きな判断型(J)はプロジェクト管理のエキスパートになり、アイデア豊富な知覚型(P)は対応力を活かしてクリエイティブな仕事全般を受け持つことで、計画性と柔軟性のバランスが取れます。全員が「J(判断型)」で構成されたチームは柔軟性に欠ける可能性があり、「P(知覚型)」のメンバーを加えることで適応力を補完できます。
外向タイプ(E)と内向タイプ(I)の組み合わせ
外向的な人は、積極的にコミュニケーションを取ってグループをまとめます。一方、内向的な人は、じっくり考えて質の高いアイデアを出します。この2つのタイプがいることで、行動力と思慮深さの両方が手に入ります。
タイプ別「グループでの役割」まとめ
16タイプは、それぞれグループの中で得意な役割があります。リーダーシップを取るのが得意な人もいれば、静かにサポートするのが得意な人もいます。大切なのは、「どのタイプが優れている」ということではなく、それぞれの強みを活かすことです。
次にグループで活動するときは、ぜひMBTIの視点を取り入れてみてください。それぞれの個性を活かせば、もっと楽しく、もっと効率的にみんなで目標を達成できるはずです!
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それでは、次回のブログでお会いしましょう!

