「なんでわかってくれないの?」「もう少し空気を読んでよ…」そんな風に思ったことはありませんか?実は、それはその人の性格タイプが関係しているかもしれません。MBTIという性格診断では、人を16のタイプに分けることができます。その中でも、特に「周りの気持ちや雰囲気に気づきにくい」と言われるタイプがあります。今回は、そんな「鈍感」と言われやすいMBTIタイプを5つご紹介します。「もしかして、あの人もこのタイプかも?」と思いながら読んでみてください。きっと、相手を理解するヒントが見つかるはずです。
「鈍感」と言われる理由を深掘り
「鈍感」と言われるタイプには、共通点があります。それは「考えることが先、気持ちは後」というタイプだということです。
このタイプの人は、「正しいかどうか」「効率的かどうか」を大切にします。「相手がどう感じるか」よりも、「これは合理的か」を優先してしまうのです。
例えば、友達が髪型を変えたのに気づかない、恋人が怒っている理由がわからない、などです。見た目の変化や相手の気持ちよりも、自分が考えていることに集中してしまうからです。
また、自分の世界に入り込みやすい人も、鈍感に見られます。本を読んだり、何かに夢中になると、周りの声が聞こえなくなってしまうのです。でも、これは悪いことではありません。このタイプの人は、冷静に物事を判断できる強みがあります。感情に振り回されず、しっかり考えられるのです。
「鈍感」は、その人の個性の一つ。短所ではなく、「そういう性格なんだ」と理解することが大切です。
鈍感なMBTI5選
1. ISTP(巨匠)
ISTPタイプの人は、物事の仕組みや構造を理解することが大好きです。機械をいじったり、問題を解決したりするのが得意で、とても実践的な性格をしています。
しかし、その反面、人の感情を読み取ることが苦手です。相手が悲しそうにしていても、「なぜそう感じるのか」という論理を考えてしまい、気持ちに寄り添うことが難しいのです。
たとえば、友達が落ち込んでいる時に「で、具体的に何が問題なの?」と聞いてしまうことがあります。悪気はないのですが、相手からすると「もっと気持ちをわかってほしい」と感じてしまうことも。
ISTPの人は一人の時間を大切にするため、周りから「冷たい人」「協調性がない」と誤解されることもあります。でも実際は、自分のペースで物事を進めたいだけなのです。
2. ESTP(起業家)
ESTPタイプの人は、とてもエネルギッシュで行動的です。「今」を楽しむことを大切にしていて、スリルや冒険が大好き。即座に行動を起こすことができる、とても魅力的な性格です。
しかし、この「今」に集中するあまり、周りの人の気持ちや長期的な影響に気づきにくいのです。自分が楽しければOKという考え方なので、相手が傷ついていることに気づかないことがあります。
例えば、友達がそっとしておいてほしい時でも、「遊びに行こうよ!」と誘ってしまったり。ESTPの人は社交的なのですが、相手の繊細な気持ちを読み取るのは得意ではありません。
また、細かいことを気にしない性格なので、「あのとき言ったじゃん」と言われても「え、そんなこと言ったっけ?」となることも多いです。
3. INTJ(建築家)
INTJタイプの人は、戦略的で論理的な思考の持ち主です。将来のビジョンを描いて、それに向けて計画を立てることが得意。とても頭が良く、物事を深く考える性格です。
しかし、感情表現がとても苦手です。論理的に考えることが当たり前すぎて、「感情」というものをあまり重視しません。そのため、周りからは「冷たい」「何を考えているかわからない」と思われがちです。
例えば、恋人が「今日は疲れたから話を聞いてほしい」と言っても、「じゃあ早く寝たほうがいいよ」と論理的な解決策を提案してしまいます。相手が求めているのは共感なのですが、INTJの人はそれに気づきにくいのです。
INTJの人は感情よりも結果を重視するため、人間関係でトラブルになることもあります。でも、それは感情が理解できないのではなく、優先順位が違うだけなのです。
4. INTP(論理学者)
INTPタイプの人は、知識を深めることが大好きな探究者です。新しいアイデアを考えたり、複雑な問題を解決したりすることに喜びを感じます。とても独創的で、ユニークな視点を持っています。
しかし、人の感情を理解することは得意ではありません。頭の中が理論や概念でいっぱいなので、相手の気持ちに気づくのが遅れがちです。
例えば、友達が相談をしてきた時に、話の矛盾点や疑問点を指摘してしまうことがあります。相手は気持ちを聞いてほしいだけなのに、「それっておかしくない?」と論理的に分析してしまうのです。
INTPの人は、感情的な会話よりも知的な議論を好むため、日常会話で相手を退屈させてしまうこともあります。でも、悪気は全くないのです。
5. ENTJ(指揮官)
ENTJタイプの人は、生まれながらのリーダーです。目標を設定して、それを達成するために周りを動かすことが得意。とても自信があって、カリスマ性のある性格です。
しかし、目標達成に集中するあまり、周りの人の気持ちに気づきにくいのです。「結果が全て」という考え方なので、プロセスで誰かが傷ついていても、それに気づかないことがあります。
例えば、チームで仕事をしている時に、メンバーが疲れていることに気づかず、どんどん指示を出してしまいます。ENTJの人は効率を重視するので、感情的な配慮が後回しになりがちです。
また、はっきりと意見を言うタイプなので、相手を傷つけていることに気づかないこともあります。「正しいことを言っているのに、なんで怒ってるの?」と不思議に思うこともあるでしょう。
鈍感な人との上手な付き合い方
鈍感な人と付き合う時は、ちょっとしたコツが必要です。でも、そのコツさえつかめば、とても良い関係を築けます。ここでは、5つのポイントをご紹介します。
1. はっきりと具体的に伝える
鈍感な人は「察する」ことが苦手です。遠回しな表現では伝わりません。
NG例:「なんか疲れたなぁ…」(気持ちを察してほしい)
OK例:「今日は疲れたから、話を聞いてほしい」
「これをやってほしい」「今は一人にしてほしい」など、自分の気持ちや希望を言葉にして伝えましょう。
2. 感情的に責めない
「なんで気づかないの!」と怒っても、相手は困惑するだけです。鈍感な人は、悪気があって気づかないわけではありません。
NG例:「なんで私の気持ちがわからないの!」
OK例:「こういう時は、こうしてくれると嬉しいな」
冷静に、優しく説明する方が、相手も理解しやすいのです。
3. 悪気はないと理解する
鈍感な人は、感情を読み取るアンテナが弱いだけです。あなたを傷つけようとしているわけではありません。
「この人はそういうタイプなんだ」と理解して、優しく教えてあげましょう。何度も繰り返し伝えることで、少しずつ学んでいきます。
4. 相手の良いところを見つける
鈍感な人には、たくさんの長所があります。
- 論理的で問題解決が得意
- 冷静に判断できる
- ストレスに強い
- ブレない芯がある
「気づいてくれない」という短所ばかり見るのではなく、「頼りになる」という長所も見つけましょう。
5. 期待しすぎない
「もっと気づいてほしい」と思っても、それは相手にとって難しいことです。100%理解してもらおうとせず、ある程度は受け入れることも大切です。
完璧を求めるのではなく、「少しずつ変わってくれたらいいな」くらいの気持ちで接しましょう。自分から歩み寄る姿勢を持つことが、良い関係を作る秘訣です。
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職場での鈍感な人への対応法
職場に鈍感な人がいると、時々困ることもありますよね。でも、適切に対応すれば、その人の強みを活かすことができます。
指示の出し方を工夫する
鈍感な人には、曖昧な指示は通じません。具体的に伝えることが大切です。
- × 「いい感じでお願い」
- ○ 「この資料を明日の午前10時までに作成してください」
- × 「なんか違う気がする」
- ○ 「この部分のデータを最新のものに変えてください」
数字や期限を明確にすることで、相手も動きやすくなります。
フィードバックははっきりと
感情的な表現ではなく、論理的に説明しましょう。
良いフィードバックの例:
- 「この部分は良かったです。次はここを改善してください」
- 「締め切りを守ってくれてありがとう。資料の構成も分かりやすかったです」
具体的にどこが良くて、どこを直すべきか伝えることで、相手も成長できます。
役割分担を考える
鈍感な人の得意分野を活かしましょう。
向いている仕事:
- データ分析や集計
- 問題解決やトラブル対応
- システムやプロセスの改善
- 資料作成や報告書作成
苦手な仕事:
- 顧客対応(特に感情面のケア)
- チームの雰囲気づくり
- 細かい気配りが必要な接客
適材適所で仕事を任せることで、チーム全体の効率が上がります。
定期的なコミュニケーション
鈍感な人は、自分から相談するのが苦手です。
- 週に1回は面談の時間を設ける
- 「何か困っていることはない?」と聞く
- 問題が大きくなる前に対処できる
こちらから声をかけることで、スムーズに仕事が進みます。
長所を認めて伝える
鈍感な人の良いところを見つけて、言葉にしましょう。
- 「いつも冷静に判断してくれて助かる」
- 「データ分析が正確で信頼できる」
- 「ブレない姿勢が頼もしい」
認められることで、さらに力を発揮してくれます。
恋愛における鈍感さの乗り越え方
恋愛では、鈍感さが特に問題になることがあります。でも、ちょっとした工夫で、二人の関係はもっと良くなります。
パートナーが鈍感な場合
期待値を調整する
「言わなくてもわかってほしい」ではなく、「言えば理解してくれる」と考えましょう。この考え方の転換が、イライラを減らす第一歩です。
希望は具体的に伝える
-
- 「イタリアンが食べたい」
- 「今週末は映画に行きたいな」
- 「記念日は外でディナーがいい」
「どこでもいいよ」ではなく、自分の希望をはっきり言葉にしましょう。
感謝を言葉にする
鈍感な人は、自分の行動が相手を喜ばせているかわかりません。「ありがとう、嬉しかった」と伝えることで、相手も安心できます。
自分が鈍感な場合
記念日をカレンダーに登録
付き合った日、誕生日、記念日などをスマホに登録して、リマインダーで通知を設定しましょう。「忘れていた」という失敗を防げます。
定期的に気持ちを確認する
週に一度は「最近、どう?」「何か困っていることはない?」と聞く習慣をつけましょう。こちらから聞くことで、相手も話しやすくなります。
素直に「苦手」と伝える
「僕/私、気づくのが苦手だから教えてね」と正直に話しましょう。素直に伝えることで、相手も協力してくれます。
恋愛で大切なこと
恋愛は、お互いを理解し合うことが基本です。鈍感さも含めて相手を受け入れ、自分から歩み寄る姿勢を持ちましょう。完璧を求めず、少しずつ改善していけば、きっと良い関係を築けます。
鈍感なMBTI・まとめ
「鈍感なMBTI5選」について、詳しく見てきました。ISTP、ESTP、INTJ、INTP、ENTJというタイプは、確かに感情を読み取るのが苦手かもしれません。でも、それは決して悪いことではありません。鈍感さは、論理的思考や冷静な判断力といった強みと表裏一体なのです。大切なのは、お互いの違いを理解し、尊重することです。鈍感な人がいたら優しく教えてあげましょう。自分が鈍感だと気づいたら、少しずつ意識を変えていきましょう。
「鈍感」というレッテルに振り回されず、その人の良いところを見つけてください。MBTIで自分の性格を知ることが、より良い人間関係の第一歩です。
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それでは、次回のブログでお会いしましょう!