「あの人、なんであんなこと平気で言えるの?」と思ったことはありませんか?
職場や学校で、ちょっとした一言に傷ついたり、「もう少し気を使ってくれたら…」と感じることってありますよね。実は、その人の行動には「性格タイプ」が大きく関係しているかもしれません。
MBTI(マイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標)では、16のタイプに分けて考えます。その中には、悪気はないけれど「無神経」と思われやすいタイプが存在するのです。
この記事では、他人の気持ちに配慮するのが苦手とされるMBTI5選と、上手な付き合い方をご紹介します。性格タイプを知ることで、人間関係がもっとスムーズになるはずです!
無神経なMBTI5選とその特徴
ここからは、他人の気持ちに配慮するのが苦手とされる5つのMBTIタイプを詳しく見ていきます。それぞれの特徴と、なぜ「無神経」と思われやすいのか、具体的なエピソードとともに解説していきます。
1. ENTJ(指揮官)

ENTJタイプは、とても頭の回転が速く、強いリーダーシップを持つ人です。目標に向かって迷わず突き進む決断力があり、ビジネスの世界や組織のトップで活躍する人が多いタイプです。生まれながらのリーダー気質とも言われています。
しかし、その反面、効率と結果を最優先するため、人の気持ちを考える余裕がないことがよくあります。ENTJにとって大切なのは「目標達成」であり、そのプロセスで誰かの感情が傷つくことは「副次的な問題」として扱われてしまうのです。
<具体的な無神経エピソード>
- プロジェクトの会議で「そのアイデアは時間の無駄だから却下」とはっきり言ってしまう
- 頑張った同僚に対して「もっと早くできるでしょ」と相手の努力を認めずに言ってしまう
- 「できない理由を探すより、どうやったらできるか考えて」と、相手の悩みを切り捨てる
- 締め切り優先で、メンバーの体調や家庭の事情を考慮しない
ENTJは論理的に物事を考えるタイプなので、感情的な話や遠回しな表現が非常に苦手です。「はっきり言わないと分からない」というスタンスなので、相手が傷ついていることにも気づきにくいのです。
本人としては「正直に伝えることが親切」「効率的に物事を進めるため」という善意なのですが、周りからはストレートすぎる物言いで「無神経」「冷酷」と思われてしまいます。
ただし、ENTJの決断力や問題解決能力は他の追随を許さないレベルです。危機的状況や重要なプロジェクトでは、この「感情抜きで判断できる力」が大きな強みになります。
2. ESTJ(幹部)

ESTJタイプは、非常に責任感が強く、組織や集団をしっかりまとめる力がある人です。学校の委員長、生徒会長、会社の管理職など、秩序を守る役割に就くことが多いタイプとも言われています。伝統や既存のルールを重んじる保守的な一面もあります。
ただし、ルールや秩序を何よりも大切にするため、個人の事情や感情を軽視してしまいがちです。ESTJにとって「ルールは全員が守るべきもの」であり、例外を認めることは不公平だと感じるのです。
<具体的な無神経エピソード>
- 「ルールだから守ってください。理由は関係ありません」と、相手の状況を一切聞かない
- 家族の急病で遅刻した人に対しても「遅刻は遅刻。事情があっても決まりは決まり」と厳しく対応
- 「みんな辛いのは同じ。あなただけ特別扱いはできない」と、個別の配慮を拒否する
- マニュアル通りにやらない人を「やる気がない」と決めつける
ESTJにとっては「公平性」と「秩序」が何よりも大事なのですが、周りの人からは「冷たい」「人の気持ちが分からない」「融通が利かない」と思われることがあります。
特に、感情豊かなタイプの人やイレギュラーな事情を抱えている人にとって、ESTJの杓子定規な対応は非常に辛く感じられます。「もう少し柔軟に考えてくれたら…」という不満が溜まりやすいのです。
しかし、ESTJの公平性を重視する姿勢は、組織を健全に保つために欠かせません。誰かが感情で特別扱いされることを防ぎ、全員が平等に扱われる環境を作るのはESTJの大きな貢献です。
3. ENTP(討論者)

ENTPタイプは、知的好奇心が非常に旺盛で、新しいアイデアや可能性を探求するのが大好きな人です。頭の回転が速く、会話も面白くて魅力的。クリエイティブで革新的な発想ができる性格です。
しかし、議論や討論を楽しむあまり、相手の気持ちを傷つけてしまうことがよくあります。ENTPにとって議論は「知的なゲーム」であり、勝ち負けや正誤を競うエンターテインメントなのです。
<具体的な無神経エピソード>
- 「それは論理的におかしいよね」と、相手の意見をすぐに否定する
- 人の失敗談を聞いて「なんでそんなことしたの?普通考えれば分かるじゃん」と言ってしまう
- 真剣な会議中に「悪魔の代弁者」として反対意見を言い、場を混乱させる
- 誰かが傷ついている場面で、皮肉や冗談を言って空気を悪くする
ENTPは「正しいかどうか」を追求するのが好きで、相手の意見に対して反射的に「それは違うんじゃない?」と言ってしまいます。本人は知的な刺激を楽しんでいるだけで、相手を攻撃しているつもりは全くありません。でも、言われた側は「否定された」「バカにされた」と感じてしまうのです。
また、ENTPは皮肉やブラックジョークを言うのも好きなので、「今それ言う?」「そのタイミングで冗談?」と、空気を読めないと思われることも多いです。深刻な場面でも軽口を叩いてしまい、不謹慎だと怒られることもあります。
ただし、ENTPの柔軟な発想力と問題解決能力は素晴らしいものがあります。既存の考え方にとらわれない革新的なアイデアは、組織やプロジェクトに新しい風を吹き込んでくれます。
4. INTJ(建築家)

INTJタイプは、戦略的・分析的に物事を考える非常に知的な人です。長期的なビジョンを描き、計画を立てるのが得意で、独立心が強く自分の世界を持っています。研究者や専門家に多いタイプとも言われます。
ただし、感情を表に出すのが非常に苦手で、他人からは「冷たい」「無関心」「ロボットみたい」と思われやすいです。INTJは内面では感情を持っていますが、それを表現する方法が分からないのです。
<具体的な無神経エピソード>
- 友達が悩みを相談してきたとき、「それはこうすれば解決するよ」と解決策だけ提示して終わる
- 「大変だったね」「辛かったね」といった共感の言葉を言わない
- 挨拶しても無表情で短く返すだけ、または無視しているように見える
- 誰かが喜んでいても「へえ」と無関心な反応をしてしまう
- 感情的に話している人に対して「冷静になって」と言ってしまう
INTJにとって、問題が起きたら「解決策を考える」のが最優先です。相手が求めているのは「大変だったね」という共感の言葉かもしれないのに、INTJはそれに気づきにくいのです。感情的なサポートよりも、実践的なアドバイスの方が役立つと信じています。
また、社交辞令や雑談が苦手で、「話しかけても素っ気ない」「会話が続かない」といった行動が、無神経で冷たい印象を与えてしまいます。パーティーや飲み会などの社交の場が特に苦手です。
しかし、INTJの深い洞察力と戦略的思考は、複雑な問題を解決する際に非常に価値があります。感情に流されず客観的に状況を分析できる能力は、重要な意思決定の場面で光ります。
5. ISTP(巨匠)

ISTPタイプは、実践的なスキルに優れた職人気質の人です。手先が器用で、機械いじり、スポーツ、工作など、技術的なことが得意な人が多いです。「考えるより先に手を動かす」行動派でもあります。
しかし、基本的に一人でいるのが好きで、他人の感情や人間関係にあまり興味を持ちません。ISTPは自分の興味のあることには没頭しますが、人の気持ちや社会的な付き合いには無関心なのです。
<具体的な無神経エピソード>
- 友達が落ち込んでいても全く気づかず、いつも通りに接する
- 大切な記念日や約束を忘れてしまう
- 「今忙しいから後で」と言って、結局何もフォローしない
- グループでの会話中、スマホをいじったり別のことを考えたりしている
- 「別に気にしないでしょ」と、相手の感情を軽視する発言をする
ISTPは「自分は自分、人は人」という考え方が非常に強いため、相手が何を感じているかを深く考えることが少ないです。「自分がされて嫌じゃないこと」は他人も気にしないと思い込んでいます。
また、感情的な会話が苦手なので、相談を受けても「聞いてるの?」「興味ないの?」と思われてしまうこともあります。長い話や感情的な内容になると、明らかに集中力が切れてしまうのです。
本人は悪気がなく、ただマイペースに自分の興味のあることに集中して生きているだけなのですが、周りには無神経で自己中心的に見えてしまいます。
ただし、ISTPの実践的な問題解決能力と冷静な判断力は、緊急時や技術的な課題に直面したときに非常に頼りになります。感情に左右されず、現実的に対処できる力は大きな強みです。
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「無神経」と思われる理由
なぜ一部のMBTIタイプは「無神経」と思われやすいのでしょうか?その理由を分かりやすく説明します。
考え方のタイプが違う
MBTIには思考型(T)と感情型(F)という2つのタイプがあります。この違いがとても大きいのです。
思考型(T)の人は、物事を決めるとき「正しいか間違っているか」を一番大切にします。
感情型(F)の人は、物事を決めるとき「みんながどう感じるか」を一番大切にします。
例を見てみましょう。友達が新しい髪型にしたとき
- 思考型の人:「前の方が良かったかも」(正直に伝えたい)
- 感情型の人:「似合ってるね!素敵だよ!」(相手を喜ばせたい)
思考型の人は「本当のことを言うのが親切」と思っていますが、感情型の人からは「ひどい!」と思われてしまいます。これが「無神経」と言われる原因なのです。
人の気持ちを感じ取る力の違い
人には「共感力」という力があります。これは、相手の気持ちを理解したり、一緒に感じたりする力のことです。
無神経と言われやすい人は、この共感力が弱めなのです。でも、これは悪いことではありません。人によって得意なことが違うだけです。
- 思考型の人:問題を解決するのが得意。でも、相手の気持ちを読み取るのは苦手
- 感情型の人:人の気持ちを察するのが得意。でも、冷静に判断するのは苦手
どちらが良い、悪いということではなく、それぞれ違う力を持っているということですね。
「察する文化」との違い
日本では「空気を読む」「言わなくても分かってほしい」という文化があります。
でも、思考型の人にとって、これはとても難しいのです。「はっきり言ってくれないと分からない!」というのが本音です。
この「察してほしい」と「言ってくれないと分からない」のズレが、「無神経」という評価につながっているのです。
無神経なタイプと上手に付き合う方法
無神経に見える人との関係に悩んでいる方へ、上手な付き合い方をお伝えします。
はっきりと言葉で伝える
思考型の人には、遠回しな表現は通じません。察してほしいと思っても、残念ながら察してくれないのです。
「これを言ったら気づいてくれるかな」ではなく、「○○してほしい」「△△は傷ついた」とはっきり伝えましょう。思考型の人は、具体的に言われれば理解して改善してくれることが多いです。
悪気がないことを理解する
無神経に見える人の多くは、本当に悪気がありません。人を傷つけようとしているわけではなく、単に物事の見方が違うだけなのです。
「この人は意地悪なんじゃなくて、こういう性格なんだ」と思えば、イライラが少し減るかもしれません。
良い面に目を向ける
無神経と思われるタイプにも、素晴らしい長所があります。ENTJは目標達成力がすごい、ESTJは責任感が強く頼りになる、ENTPはアイデアマンで刺激的など。
相手の良い面に注目すると、無神経さが気にならなくなることもあります。完璧な人はいないので、お互いの違いを認め合うことが大切です。
自分が無神経タイプだったら?
もしあなたが今回紹介した5つのタイプに当てはまり、「無神経と思われているかも」と感じたら、以下のポイントを意識してみてください。
一呼吸おいて考える
言いたいことがあるとき、すぐに口に出す前に一呼吸おきましょう。
「これを言ったら相手はどう感じるかな?」と考える習慣をつけることで、無神経な発言を減らせます。慣れないうちは難しいかもしれませんが、意識するだけでも変わってきます。
共感の言葉を覚える
感情表現が苦手な人は、共感のフレーズを覚えて使ってみましょう。
「大変だったね」「それは嬉しいね」「よく頑張ったね」など、シンプルな言葉でOKです。心から思っていなくても、言葉にすることで相手は安心します。
最初は演技のように感じるかもしれませんが、続けているうちに自然になってきます。
フィードバックを求める
信頼できる友人や家族に、「私の言動で傷ついたことある?」と聞いてみましょう。
自分では気づかない無神経な行動を教えてもらえるかもしれません。指摘されたときは防衛的にならず、「教えてくれてありがとう」と受け止める姿勢が大切です。
長所を活かす道を選ぶ
無神経と思われやすい性格は、見方を変えれば大きな強みです。
- 感情に流されず冷静な判断ができる
- 効率的に物事を進められる
- 論理的に問題を解決できる
- 独立して仕事ができる
これらの長所を活かせる環境を選べば、無神経さがプラスに働くこともあります。すべての人に好かれようとするのではなく、自分の個性を活かせる場所を見つけることも大切です。
無神経なMBTI・まとめ
この記事では、無神経と思われやすいMBTI5選について詳しく見てきました。
これらのタイプは、感情よりも論理を優先したり、効率や真実を重視したりするため、他人の気持ちへの配慮が後回しになりがちです。しかし、これは決して悪いことではありません。大切なのは、お互いの違いを理解し、認め合うことです。
無神経に見える人との関係に悩んでいる方は、はっきり言葉で伝える、相手の良い面に目を向けるなどの工夫をしてみてください。自分が無神経タイプだと感じている方は、一呼吸おいて考える、共感の言葉を使うなどの方法で、少しずつコミュニケーションを改善していけます。これらの知識を活かして、あなたの人間関係がより豊かになることを願っています!
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それでは、次回のブログでお会いしましょう!

