「あれ、今の一言いらなかったかも…」そんな経験はありませんか?会話の中で、つい余計な一言を口にしてしまい、相手を不快にさせたり、場の空気を悪くしたりすることがあります。実は、MBTI(マイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標)のタイプによって、余計な一言を言いがちな傾向が異なるんです。
この記事では、余計な一言を言いやすい5つのMBTIタイプと、その特徴、そして改善方法をわかりやすく解説します。自分のタイプを知ることで、よりスムーズなコミュニケーションが取れる手助けになれれば幸いです。
余計な一言とは?相手を不快にする言葉の特徴
余計な一言とは、言わなくても良いのに言ってしまい、相手を傷つけたり不快にさせたりする言葉のことです。
例えば、こんな場面があります。
- 相手の失敗に対して「だから言ったのに」と追い打ちをかける
- アドバイスを求められていないのに「こうすればいいのに」と口を出す
- 相手の努力を無視して「でも結果が出てないよね」と言う
- 嬉しい報告に対して「まぐれじゃない?」と水を差す
これらの言葉は、言った本人に悪気がないことが多いです。しかし、相手にとっては心にダメージを与える言葉になってしまいます。
余計な一言を言いがちな5つのタイプ
ここからは、余計な一言を言いがちな5つのMBTIタイプをご紹介します。それぞれの特徴や言動のパターンを詳しく見ていきましょう。
1. ENTJ(指揮官)

効率重視で厳しい言葉を言いがち
ENTJは、リーダーシップがあり、目標達成に向けて強い意志を持つタイプです。組織をまとめる力があり、大きなプロジェクトを成功に導く能力に優れています。
ENTJが言いがちな余計な一言には、こんなものがあります。
- 「それ、効率悪いよね」
- 「もっと早くできないの?」
- 「そんなやり方じゃダメだ」
- 「時間の無駄だから別の方法で」
- 「なんでそんな簡単なことができないの?」
ENTJは結果を重視するあまり、相手の感情や努力の過程を見落としがちです。自分のペースについてこれない人を無能だと判断してしまうこともあります。特に、自分が簡単にできることを他人ができないと、理解できずイライラしてしまいます。
本人は改善のためのアドバイスのつもりでも、相手には批判や否定として伝わってしまいます。ENTJにとっては「事実を指摘しているだけ」という感覚なのですが、相手の自尊心を傷つける結果になってしまうのです。
また、ENTJは成果主義で、プロセスよりも結果を重視します。そのため「頑張ったけどダメだった」という報告に対して、「頑張りは関係ない、結果が全て」と冷たく返してしまうこともあります。
※気をつけるポイント
効率だけでなく相手の感情や努力のプロセスも認める言葉をかけましょう。「よく頑張ってるね」「ありがとう」という言葉を増やすことが大切です。
2. ENTP(討論者)

議論好きで正論をぶつけがち
ENTPは、知的好奇心が強く、議論を楽しむタイプです。新しいアイデアを考えることが大好きで、創造的な思考力に優れています。
ENTPが言いがちな余計な一言には、こんなものがあります。
- 「論理的に考えて、それはおかしい」
- 「でも、実際は違うよね」
- 「その意見には根拠がない」
- 「矛盾してるよ、さっきと言ってること違う」
- 「それって思い込みでしょ?」
ENTPは、自分の知識や論理を誇示したくなる傾向があります。他人の意見の間違いや弱点を指摘することに喜びを感じてしまうことも。議論そのものを楽しんでいるため、相手が傷ついていることに気づかないのです。
相手の感情や価値観に配慮せず、議論に勝つことを優先してしまうため、周りから「性格が悪い」と思われることがあります。ENTPにとっては知的なゲームのつもりでも、相手にとっては人格を否定されたように感じることがあります。
特に、ENTPは悪魔の代弁者になりやすく、あえて反対意見を述べて議論を盛り上げようとします。しかし、それが相手を傷つける結果になってしまうことも少なくありません。「なぜそんなに反論するの?」と周りから疎まれることもあります。
※気をつけるポイント
議論に勝つことよりも、相手との関係を大切にしましょう。相手の意見を否定せず、「面白い視点だね」と受け入れる姿勢を持ちましょう。
3. INTJ(建築家)

冷静で容赦ない指摘をしがち
INTJは、戦略的思考を持ち、論理的で完璧主義なタイプです。長期的な計画を立てることが得意で、複雑な問題を解決する能力に優れています。
INTJが言いがちな余計な一言には、こんなものがあります。
- 「感情論は無意味だ」
- 「もっと考えてから発言して」
- 「それは非効率的」
- 「その判断は感情的すぎる」
- 「データや根拠はあるの?」
INTJは、感情よりも論理を優先します。そのため、相手の気持ちを理解できない、または理解しようとしないように見えることがあります。相手が感情的になっていても、「冷静になって論理的に考えよう」と言ってしまい、さらに相手を傷つけることも。
自分の高い基準を他人にも求めてしまい、相手が傷つくような指摘をしてしまうことが多いです。INTJにとっては「建設的なフィードバック」のつもりでも、相手には「ダメ出し」に聞こえてしまいます。
また、INTJは無能や非効率を嫌うため、ミスを繰り返す人に対して冷たい態度をとってしまいます。「なぜ同じ間違いを繰り返すのか理解できない」という気持ちが、厳しい言葉となって表れるのです。
※気をつけるポイント
論理だけでなく、相手の感情にも目を向けましょう。「あなたの気持ちはわかる」という共感の言葉を意識的に使うことが重要です。
4. ESTJ(幹部)

ルール重視で厳格な発言をしがち
ESTJは、責任感が強く、秩序を重んじるタイプです。組織の中でルールを守り、安定した運営をすることに長けています。
ESTJが言いがちな余計な一言には、こんなものがあります。
- 「ルールはルールだから」
- 「やるべきことをやってから言って」
- 「それは間違っている」
- 「決まったことなんだから守らないと」
- 「言い訳はいいから結果を出して」
ESTJは、計画性や規律を大切にするあまり、柔軟性に欠ける発言をしてしまいます。相手が特別な事情を抱えていても、「例外は認められない」と突き放してしまうことがあります。
相手の事情や感情を考慮せず、正論だけを押し付けてしまうため、「頑固」「融通が利かない」と思われることがあります。ESTJにとっては「公平性を保つため」という正義感からの行動ですが、相手には冷たく映ります。
また、ESTJは伝統や既存のやり方を重視するため、新しい提案に対して「前例がない」「今までのやり方で十分」と否定的な反応をしがちです。相手の創造性や挑戦する気持ちを潰してしまうこともあります。
※気をつけるポイント
ルールだけでなく、相手の事情や背景も考慮しましょう。「今回は仕方ないね」と柔軟に対応できる心の余裕を持ちましょう。
5. INTP(論理学者)

理屈っぽく冷たい言葉を言いがち
INTPは、分析力が高く、理論的思考を好むタイプです。複雑な理論を理解し、新しい発見をすることに喜びを感じます。
INTPが言いがちな余計な一言には、こんなものがあります。
- 「それは論理的じゃない」
- 「理由を説明して」
- 「感情的になっても意味がない」
- 「その考え方は非合理的」
- 「科学的根拠はあるの?」
INTPは、感情よりも論理を重視するあまり、相手の気持ちを軽視してしまいます。相手が困っている時も、「なぜそうなったのか論理的に説明して」と冷たく聞いてしまい、共感を示せません。
自分の考えを正しいと思い込み、相手の感情や価値観を無視した発言をしてしまうことがあります。INTPにとっては「真実を追求しているだけ」なのですが、相手には「私の気持ちを全く理解してくれない」と感じさせてしまいます。
また、INTPは興味のないことには無関心になりがちです。相手が嬉しそうに話していても、「それって意味あるの?」「だから何?」と興味のなさを露骨に示してしまい、相手のテンションを下げてしまうこともあります。
※気をつけるポイント
理屈だけでなく、相手の感情を大切にしましょう。「それは辛かったね」と感情に寄り添う言葉を使う練習をしましょう。
余計な一言を言ってしまう心理的な理由
余計な一言を言ってしまうのには、いくつかの心理的な理由があります。
完璧主義の傾向
自分の高い基準を他人にも求めてしまいます。相手のやり方が自分の理想と違うと、つい口を出してしまうのです。
共感力の不足
相手の気持ちを想像することが苦手だと、自分の発言が相手をどう傷つけるか気づけません。
承認欲求の強さ
自分の知識や能力をアピールしたくなることもあります。「私は正しい」「私は賢い」と認めてもらいたい気持ちが、余計な一言につながります。
自己防衛の心理
相手を批判することで自分の立場を守ろうとする場合もあります。
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余計な一言が周りに与える悪影響
余計な一言は、想像以上に周りに悪い影響を与えます。具体的には、次のような問題が起こります。
人間関係への影響
- 心の距離が生まれる: 一度でも傷つけられた相手は、あなたに心を開かなくなります
- 避けられるようになる: 「また何か言われるかも」という恐怖から、相手はあなたを避けるようになります
- 本音が聞けなくなる: 相手が警戒して、表面的な会話しかしてくれなくなります
信頼関係への影響
- 信頼を失う: 余計な一言を繰り返すと、「この人は私を理解してくれない」と思われます
- 相談されなくなる: 大切な話や悩みを相談してもらえなくなります
- 誤解が生まれやすくなる: 信頼がないと、良い意図の発言も悪く受け取られてしまいます
職場やチームへの影響
- メンバーが委縮する: 余計な一言を恐れて、意見を言えなくなります
- 生産性が下がる: コミュニケーションが減り、チームワークが機能しなくなります
- 離職者が増える: 居心地の悪さから、優秀な人材が辞めてしまうこともあります
自分自身への影響
余計な一言は、相手だけでなく自分にも悪影響を及ぼします。
- 「言葉がきつい人」というレッテルを貼られる: 一度そう思われると、その後の発言も厳しく受け取られてしまいます
- 「配慮がない人」と評価が下がる: 職場での評価や昇進にも影響が出ることがあります
- 孤立してしまう: 周りから距離を置かれ、一人ぼっちになってしまいます
- チャンスを逃す: 人間関係が悪いと、仕事や人生の大切なチャンスを失うことがあります
このように、余計な一言は人間関係や仕事、そして自分の人生にまで大きな悪影響を与えてしまうのです。
余計な一言をやめるための5つの改善方法
余計な一言をやめるには、具体的な改善方法を実践することが大切です。
1. 発言する前に3秒考える習慣をつける
言葉を口にする前に、3秒間立ち止まって考えましょう。
「この言葉は相手を傷つけないか?」「本当に今言う必要があるか?」と自問自答します。
この小さな習慣が、余計な一言を防ぐ大きな力になります。
2. 相手の立場に立って考える練習をする
自分の意見を言う前に、相手の気持ちを想像してみましょう。
「もし自分がこの立場だったら、どう感じるだろう?」と考えることで、共感力が育ちます。
相手の視点を理解することで、言葉の選び方が変わってきます。
3. 「でも」「だから」などの否定語を減らす
会話の中で、「でも」「だから」「しかし」などの否定語を使わないように意識しましょう。
これらの言葉は、相手の意見を否定するニュアンスが強いです。
代わりに「なるほど」「確かに」「そういう考え方もあるね」と肯定的な言葉を使うことで、相手は安心して話せます。
4. アドバイスは求められた時だけにする
頼まれていないのにアドバイスをするのは、余計なお世話になりがちです。
相手が「どうしたらいい?」と聞いてきた時だけ、アドバイスをするようにしましょう。
それ以外の時は、「大変だったね」「頑張ってるね」と共感の言葉をかけるだけで十分です。
5. 言葉の影響を振り返る時間を持つ
1日の終わりに、自分が今日話した言葉を振り返ってみましょう。
「あの時の言い方は良くなかったな」と気づくことが、次の改善につながります。
もし相手を傷つけてしまったと感じたら、素直に謝ることも大切です。
余計な一言を言いがちなMBTI・まとめ
余計な一言を言いがちなMBTIタイプは、論理的思考や効率重視、完璧主義といった特徴から、つい厳しい言葉や冷たい発言をしてしまいがちです。
しかし、発言前に立ち止まって考える、相手の立場を想像する、否定語を減らすなどの改善方法を実践することで、余計な一言は確実に減らせます。
MBTIは、自分の性格の傾向を知るための便利なツールです。自分の弱点を理解し、意識的に改善していくことで、周りとの関係はどんどん良くなっていきます。今日から、一つでも実践してみてください。小さな変化が、大きな違いを生み出しますよ。
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それでは、次回のブログでお会いしましょう!
